先日、類家が長野のJazzFesに出演したのを初めて聴いて、会場で購入したアルバム。
彼はエレクトリックとアコースティックの両面で活動しているようだが、このアルバムは、青山のBODY&SOULでのアコースティックライブ盤。
類家心平(1976生)は八戸市出身で、小学校時代から吹奏楽部でトランペットを演奏し、高校卒業後は自衛隊に入隊して音楽隊で6年間腕を磨いたという異色の経歴。
類家の音はすぐに彼と分かる音色で、オープンホーンでバラードを吹く時の、ささやくような音からストレートな音までを使い分ける、哀愁を含んだ音色がとても魅力的だ。
類家のソロや、ピアノの中嶋のソロを聴いていると、やはり日本人のアドリブは「日本語」だなと感じる。彼らに限らず、アメリカの黒人ミュージシャンとヨーロピアンも明らかにノリが違う。人種のルーツもあるだろうし、言語のスピード感や抑揚もにじみ出るのではないだろうか?
それが個性だし、類家のペットは我々日本人の心に深く染みるのだ。
あたりが暗くなりかけた夕暮れ時に。
(2019発売)
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