Stories of life triosence
- A列車

- 10月10日
- 読了時間: 1分

ドイツのアコースティックピアトリオ「トリオセンス」の10枚目の作品。
ピアノのベルンハルト・シューラー(1979生)によるライナーノーツによると、2023年に亡くなった叔父である画家の故ライナー・ホフマンを偲んでインスピレーションされたようだ。
この叔父の作品は、これまでも何回かアルバムのカバーアートに使われているが、今回はカバーアートをはじめ、各曲に合う絵のブックレットも付いている。
この叔父は、世間から高い評価を受けることはなかったというが、若くしてスウェーデンに移り住み、世界中を旅して絵を描き続けた、シューラーのあこがれの人だったという。叔父の死と、ここ数年に起こった家族の出来事などから着想を得て、アルバムが紡がれている。
彼らの楽曲は、ピアノの粒立ちがはっきりしていて、フォークやエキゾチックな色彩も感じる、とても美しい曲ばかりだ。
録音は人気のステファノ・アメリオが担当しているので、透明感のあるピアノ、重心の低いベース、キレの良いドラムと、音のバランスもとても良い。
ヨーロッパの美メロファンにはお薦めのアルバムである。
ヴァイツェンビールの香りを楽しみながら
(2025録音)



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