Tribute Keith Jarrett Trio
- 2 日前
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キースのケルン・コンサートに関する映画「1975年のケルン・コンサート」と山口ちなみのアルバム「ザ・ケルン・コンサート」が話題になっているが、どちらもちょっと残念だったので、キース本人のもう一つのケルン・コンサート「Tribute」について書いてみたい。
このアルバムはGary PeacockとJack DeJohnetteと組んだ、いわゆるスタンダーズトリオによる1989年のケルンでのライブ録音である。
演奏曲は有名なスタンダード中心で、ジャケットには作曲者のほかにその曲の名演奏者の名前も記されている。
この時のキースは、まわりくどいアドリブではなく原曲を味わうように弾き、そこから自分らしい演奏を紡ぎだして行くという、正に先人に敬意を払ったトリビュートアルバムである。
曲目としては、Smoke gets in your eyes(Coleman Hawkins)、Ballad of the sad young men(Anita O’Day)などのバラードはひたすら美しく、涙が出そうになるし、All of you(Miles Davis)、All the things you are(Sonny Rollins)などのアップテンポの曲は展開が面白く、思わず「イエア!」と声を掛けたくなる。
また、観客もソロコンサートでは咳もできない位の緊張を強いられていたが、ここでは曲の途中で拍手や歓声も入っており、ジャズライブの雰囲気で盛り上がっている。
もちろんソロのThe Köln Concertは大好きで素晴らしいが、こういう肩の力を抜いたライブがジャズの楽しさだよな‥と改めて思わされる、もう一つのケルン・コンサートである。
エールビールの香りを楽しんで
(1989録音)



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