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Dexter Calling Dexter Gordon


デクスター・ゴードン(1923~1990)のサックスは、太くて強い音がするので、スカッとしたい時に聴きたくなる。

身長196cmの巨漢で、多くのアルバムジャケットはタバコを吸っていて顔が怖く、ハードボイルドな印象があるが、これはデックスが楽しそうに電話を掛けている!?

1950年代は麻薬癖のため活動が低迷していたが、1961年にブルーノートレーベルから声が掛かったのをきっかけに名作を連発し、復活を遂げた。

これはブルーノートでの2作目にあたる、ワンホーンカルテット。

最後に入っているSmileという曲は、チャップリンが映画「モダン・タイムス」のラストシーンのために自ら作曲したもので、後から歌詞が付けられてナット・キング・コールが唄っている。「悲しみや不安を感じる時でも笑ってごらん。そうすれば太陽は輝きだすよ。泣いたって何にもならない。もし君がほほ笑んだなら、人生は生きる価値があるって分かるはずさ。」というやさしい歌詞だ。

デックスもこの雰囲気で、とても柔らかな音で吹いている。

こういう演奏は、明るい時間に聴くのもいいものだ。

1961録音)


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