ポーランドのピアニストウラジーミル・ナホルニー(1941生)は、ジャズとクラシックで多くの賞を受賞している。
これは「牛ジャケ」と呼ばれ、ヨーロッパジャズファンの間では有名なアルバムで、とぼけた牛と髭の親父(ナホルニー)のイラストがほほえましい。
ポーランドはショパンの出身地だけあって、さすがピアノは半端じゃないと話題になった。
重厚な音質で流れるようなメロディーラインをたたき出し、変幻自在に曲をつないでいく演奏は、いわゆるジャズというジャンルに収まらない、聴き応えのあるアルバムだ。
アルバムの邦題は「消えゆく思い出」となっているが、それらしい曲名も見当たらないので、どこから取ったタイトルなのかよく分からない。
イラストの牛がしゃべっているのはイタリア語で「Dolce far niente(何もしないことの歓び)」という格言。さすが昼食に2時間かけるというイタリアの価値観だ。日本人ももっとのんびり生きた方がいいのに・・・。
何も予定のない、晴天の休日に。
(2000録音)
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