リーダーでベーシストのビョルン・マリウス・ヘッゲ(1987生ノルウェー)は、ノルウェー科学技術大学のジャズプログラムを修了している。在学中から自身のバンドを組んで活動していた。
2016年にこのクインテットを結成してデビュー、2017年に本アルバムをリリースし、スペルマンプリゼン(ノルウェーでグラミー賞に値する賞)を受賞した。
ジャケットの医師と看護師が話しているセリフがアルバムタイトルだが、いかんせんノルウェー語で読めない。翻訳ソフトによると、「すまないが、あなたはもうこれ以上子供じゃいられないんだよ」という感じの言葉のようだ。(ピーターパン症候群か?)
テナーとアルトのサックス2本をフロントとするクインテットによる、いわゆるハードバップで、ヘッゲの強いベースラインに乗って2管が楽しそうに絡む。タイム感は比較的ゆったりしているが、サックスの音数が多いのが印象的。リズム隊がしっかりしているのでフリーっぽくならずに聴きやすく、ノリの良いアルバムに仕上がっている。
6曲目のVart Ar Egilというバラードはとても伸びやかで気持ちがいい。
ジャズ喫茶のコーヒーをすすりながら。
(2017録音)
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